こんにちは!今回は高い学力水準(偏差値60以上)を持ち、全国大会に出場している、または出場を目指せるバスケットボール部がある全国の高校をまとめてみました。学校名、所在地、公立/私立、学科偏差値、バスケ部実績などを一覧表にした後、各校の特徴を詳述します。

学校名所在地(都道府県・市)公立/私立偏差値(主な学科コース)バスケ部実績(全国大会)
土浦日本大学高等学校茨城県土浦市私立・共学普通科スーパーハイ:偏差値71 他男子:全国大会常連(47回出場)
女子:全国大会常連
福岡大学附属大濠高等学校福岡県福岡市中央区私立・共学普通科スーパー進学:偏差値71 他男子:全国優勝4回(WC2024優勝)
女子:全国大会出場実績あり
八王子学園八王子高等学校東京都八王子市私立・共学文理コース特選:偏差値68他男子:全国大会出場17回(東京トップクラス常連)
桐光学園高等学校神奈川県川崎市麻生区私立・共学SA(特別選抜):偏差値69男子:全国大会出場9回(最高成績:WCベスト8)
國學院大學久我山高等学校東京都杉並区私立・共学普通科:偏差値約70 (コース制)男子:東京都強豪(全国大会出場経験あり)
早稲田大学系属早稲田実業学校高等部東京都国分寺市私立・共学普通科:偏差値68程度男子:都大会ベスト8常連(全国大会出場経験あり)
洛南高等学校京都府京都市南区私立・共学空パ(特進系):偏差値75前後 (推定)男子:全国優勝経験校(WC連覇あり)(IH37年連続出場)
東山高等学校京都府京都市左京区私立・男子パスカル(特進):偏差値67男子:インターハイ2024優勝(近年急成長の新王者)
駒澤大学附属苫小牧高等学校北海道苫小牧市私立・共学A特進国公立大進学:偏差値65男子:全国大会出場3回
埼玉栄高等学校埼玉県さいたま市西区私立・共学普通科αコース:偏差値65男子:関東上位常連(全国大会出場経験あり)
美濃加茂高等学校岐阜県美濃加茂市私立・共学蛍雪コース:偏差値65男子:全国大会出場12回
名古屋市立桜台高等学校愛知県名古屋市瑞穂区公立・共学普通科:偏差値65男子:全国大会出場10回
女子:全国大会出場実績あり
関西大学北陽高等学校大阪府大阪市東淀川区私立・共学特進アドバンス:偏差値65男子:全国大会出場常連(大阪府強豪)
城東高等学校(徳島県)徳島県徳島市公立・共学普通科:偏差値64男子:全国大会出場19回
新田高等学校愛媛県松山市私立・共学スーパー特別進学:偏差値64男子:全国大会出場28回
藤枝明誠高等学校静岡県藤枝市私立・共学英数科:偏差値63男子:全国大会出場8回
正智深谷高等学校埼玉県深谷市私立・共学特別進学系S:偏差値62男子:全国大会出場13回
開志国際高等学校新潟県長岡市私立・共学医科学進学:偏差値62男子:全国大会出場6回
北陸高等学校福井県福井市私立・共学特別進学:偏差値62男子:全国大会出場46回(全国優勝経験多数)
九州学院高等学校熊本県熊本市中央区私立・共学特進コース:偏差値62男子:全国大会出場16回
光泉カトリック高等学校滋賀県草津市私立・共学III類理数:偏差値61男子:全国大会出場19回
奈良育英高等学校奈良県奈良市私立・共学選抜コース:偏差値61男子:全国大会出場14回
鳥取城北高等学校鳥取県鳥取市私立・共学志学コース:偏差値61男子:全国大会出場5回
女子:全国大会出場経験あり
佐賀県立佐賀北高等学校佐賀県佐賀市公立・共学普通科:偏差値61男子:全国大会出場14回
成立学園高等学校東京都北区私立・共学スーパー特選:偏差値60男子:東京ベスト4常連(全国大会出場狙う)

※「出場○回」は全国大会(インターハイもしくはウインターカップ)の出場回数です。女子校や女子チームの強豪については女子の全国大会実績を記載しています。以下、各校の特徴を順に紹介します。

土浦日本大学高等学校 (茨城県土浦市・私立)

【偏差値・学科】日本大学系列の私立高校で、普通科スーパーハイコース(特進)が偏差値71と非常に難関です(他に文理コースなどがあり、コースによって偏差値49~67と幅があります)。難関大進学を目指す生徒向けの特進コースと、部活動と両立しやすいコースが併設されています。

【バスケ部実績】男子バスケットボール部は“全国有数の強豪”と称され、全国大会に47回出場する伝統校です。ウインターカップやインターハイに毎年のように出場しており、茨城県内では圧倒的な強さを誇ります。また近年は5年連続で全国大会に出場するなど安定した成績を残しています。女子バスケ部も全国大会出場の常連で、男女とも全国レベルの実力です。OB・OGからはBリーグやWリーグで活躍する選手も輩出されています(男子では落合知也選手など)。

【進学実績】付属校の強みもあり進学実績は優秀です。2024年度は東京大学に1名、旧帝大・一橋・東工大に計4名が合格し、医学部医学科にも9名が合格しました。早慶上理ICUにも54名、GMARCHに93名合格しており、難関私大や国公立大への合格者を多数輩出しています。日本大学への内部進学制度もあり、多くの生徒が日大各学部へ進学しています。

【その他特徴】文武両道支援体制が充実しており、特進コースの生徒も部活動と両立できる環境です。校内に第一・第二アリーナなど体育施設が整備され、部活動に専念しやすい環境です。遠方からの男子バスケ部員向けに男子寮も完備されており、県外から実力ある選手を受け入れる体制があります。難関大進学希望者には特別講習やチューター制でサポートし、スポーツ推薦入学者にも学習フォローを行っています。土浦日大は「自由の学風」を掲げ自主性を重んじる校風で、生徒は勉強と部活の両立に励んでいます。

福岡大学附属大濠高等学校 (福岡県福岡市・私立)

【偏差値・学科】福岡の難関私立高校で、普通科スーパー進学コースの偏差値は71と九州トップクラスです(普通科進学コースでも偏差値62程度)。高校からの募集もあり、中高一貫生と高校入学生がともに学びます。共学化されていますが男子の比率が高めで、文武両道を奨励する校風です。

【バスケ部実績】男子バスケ部は全国屈指の強豪で、ウインターカップ優勝4回を誇ります。近年でも2024年のウインターカップで3年ぶり4度目の全国優勝を達成しました。また前年の雪辱を果たし全国2冠(インターハイとウインターカップ)も達成するなど、常に高校バスケ界の最高峰にいる名門です。通算で全国大会43回出場の実績があり、福岡第一高校と並び九州を代表する強豪校です。ディフェンス力の高さと完成度の高いチームプレーが持ち味で、毎年優勝候補の一角に挙げられます。女子バスケ部も県大会上位の実績があり、全国大会出場経験があります。

【進学実績】九州トップレベルの進学校でもあり、難関大合格者を多数輩出しています。2024年度は東京大学に3名、京都大学に8名の合格者を出しました。早慶上智ICUにも延べ103名、旧帝大・一橋・東工大などにも60名合格するなど、国公立大合計で190名以上の合格者を出しています。地元の九州大学には毎年30~50名程度が合格し、私立では附属の福岡大学への進学者が非常に多い(毎年300名以上)のも特徴です。「文武両道」を体現し、スポーツ推薦の生徒も難関大進学を目指せる環境が整っています。

【その他特徴】放課後の補習や講習が充実し、部活生でも学習時間を確保できるよう工夫されています。寮設備も整っており、遠隔地出身のスポーツ選手も安心して生活できます(バスケ部員向けの専用寮情報もあります)。2017年に校舎を新築し、トレーニングルームやアリーナなど最新設備が導入されています。福岡大大濠は「西の雄」として知られ、文武両道のハイレベルな学校生活が送れると評判です。部活動はバスケの他、剣道や野球なども強く、勉強面では特進クラスが難関大学現役合格を目標に切磋琢磨しています。

八王子学園八王子高等学校 (東京都八王子市・私立)

【偏差値・学科】「八王子高校」の通称で知られる共学校です。普通科文理コース特選クラスが偏差値68、特進クラス66、進学クラス63、総合コースでも61と、幅広い学力層に対応したコース制です。特に特選・特進クラスは難関大受験向けのカリキュラムで、総合コースは音楽・美術系なども選択できる多様な進路に対応しています。

【バスケ部実績】男子バスケ部は東京を代表する強豪の一つで、全国大会に通算17回出場しています。近年もウインターカップやインターハイの東京都予選で上位の常連であり、東京都大会でベスト4入りする実力です。外国人留学生選手の受け入れにも積極的で、2m級センターを擁して優勝争いに絡むこともあります。実際、2010年代以降は留学生の力も借りて東京都大会優勝、ウインターカップ出場を果たしています。伝統的に走力と高さを活かした速攻を武器とし、インサイドの高さとアウトサイドのバランスがとれたチームです。全国制覇こそないものの、常に「次の優勝候補」と目される存在です。

【進学実績】中高一貫ではなく高校募集が中心ですが、難関大への進学実績は好調です。過去3年間(2022~2024年)の合計では国公立大学に131名、早慶上理に149名が合格しています。早稲田大学には毎年15~20名前後、慶應義塾大学にも10名前後が合格(2024年は早稲田17名・慶應13名)。MARCHにも毎年延べ150名以上が合格しており、特選・特進クラスを中心に難関大への進学者を多数輩出しています。2022年度には東京大学合格者も1名出すなど、着実に実績を伸ばしています。指定校推薦枠も充実しており、GMARCHや早慶の指定校を狙う生徒も多いです。

【その他特徴】部活動と進学の両立支援に力を入れており、特進クラスの生徒にも部活参加を奨励しています。特にバスケ部は全国レベルですが、部員の中には特進クラスで難関大を目指す生徒もいます。練習は校内のアリーナで行い、遠征費や合宿費の補助などサポート体制も万全です。また、八王子高校は留学生との国際交流にも積極的で、バスケ部員として受け入れた留学生が刺激となり日本人部員のレベルアップに繋がっています。全国大会遠征時には学校を挙げて応援し、学業面では長期休暇中の補習でフォローするなど、生徒の「青春」を全面的に支える校風です。

桐光学園高等学校 (神奈川県川崎市・私立)

【偏差値・学科】桐光学園は難関私立の共学校で、男女それぞれSAコース(最難関大向け特別クラス)の偏差値が69に設定されています。他にAコースやBコースがあり、男女とも偏差値60台前半~中盤のクラス編成です。内部進学の中高一貫生と高校入学生が混在しますが、高校入試でも難関(5科24程度の内申基準の推薦あり)。文武両道を掲げ、生徒の約9割が大学進学を希望します。

【バスケ部実績】男子バスケットボール部は神奈川県内の強豪で、ウインターカップ出場9回を誇ります。2012年のウインターカップではベスト8が最高成績で、全国優勝にはあと一歩届いていませんが常に強豪校として名が挙がります。近年も4年連続で全国大会に出場するなど安定して強く、“堅守速攻”をスローガンに戦っています。インターハイでも神奈川代表の座を幾度も勝ち取り、他県の強豪とも互角に渡り合っています。部員は中学からの内部進学生と高校入学生で構成され、スポーツ推薦も実施して有望選手を獲得しています。練習環境充実のため学生寮も拡充しており、練習時間確保や遠方の選手受け入れに力を入れています。

【進学実績】桐光学園は全国的にもトップクラスの進学実績を誇ります。2024年度は東大5名・京大4名が合格し、旧帝大・一橋・東工大にも20名が合格。早慶上理ICUには267名、GMARCHには521名もの合格者を出しています。国公立大合格者数は年間100名前後に上り、医学部医学科にも毎年十数名が現役合格しています。こうした数字は神奈川県内でも有数で、特に私立ではトップクラスです。現役合格率にも定評があり、「指定校推薦に頼らず一般受験で勝負する」進学指導が特色です。難関大学への合格者数は年々増加傾向にあり、桐光学園自らもホームページで「国公立127名合格(現役106名)、東大京大合わせて4名合格」など成果を発信しています。

【その他特徴】寮生活と学習支援が充実しています。校内にある生徒寮は近年増築され、個室や食堂を完備して遠方の生徒の受け入れ態勢を強化しました。寮生には朝夕の学習時間が設けられ、部活後の自習やチューターによる補習も受けられます。桐光学園は部活動も盛んで、野球部やサッカー部、女子バレー部など全国レベルの部が多く、強化指定部には学校から様々な支援があります。バスケ部員もそうした恩恵を受けつつ、特進クラスで勉強に励む生徒もいます。「桐光プライド」と呼ばれる校風で生徒の主体性を尊重し、進路行事や学園祭などでもリーダーシップを育む教育が展開されています。部活と勉強の両立を希望する中学生にとって、桐光学園は非常に魅力的な進学先と言えるでしょう。

國學院大學久我山高等学校 (東京都杉並区・私立)

【偏差値・学科】國學院大學の附属校で、中高一貫制の男子校として有名でしたが現在は共学(男女別クラス)です。偏差値はコースによりますが概ね70前後と都内でも有数の難関校です。高校募集も実施しており、5科目偏差値で言えば65~70程度(推薦基準は内申5科22)。伝統的に文武両道を重んじ、特に進学コースと体育会系クラスに分かれるユニークな体制があります。

【バスケ部実績】男子バスケ部は高さのある選手層を擁し、東京都内で常にベスト4争いに絡む強豪です。現在は優勝争いにはあと一歩届かないものの、十分に都大会制覇・全国大会出場を狙える実力を持っています。過去にウインターカップやインターハイへの出場経験もあり、東京の強豪として知られます。特徴として、スポーツクラス(体育会系特化クラス)が1クラスあり、バスケ部員はそのクラスに所属するケースが多いです。これは勉強と部活の両立を図る一環で、授業面でも配慮を受けつつハードな練習に取り組めます。高さを活かしたインサイドプレーと堅実なオフェンスが持ち味で、「リアル黒子のバスケの赤司くん」(知恵袋での表現)などとも言われ、中学生からの注目度も高いです。

【進学実績】都内トップレベルで、難関大合格者数が非常に多いです。2024年度には東京大学に5名、早慶上理ICUに延べ100名以上が合格し、現役での進学率も高いです。公式発表では2025年春の実績として東大・京大計4名、一橋東工大旧帝大計20名、早慶上理計~150名超、GMARCH計300名超の合格者を出しています。附属の國學院大學へも毎年多数が進学しますが、それ以上に難関他大学への進学者が多く、東大合格者数は都内でも上位に位置します。文武両道で名高い久我山だけに、陸上競技部やサッカー部などスポーツ推薦の生徒から東大・早慶に合格する例もあります。内部進学組と高校入学生が競い合い、難関国公立への合格実績を伸ばしています。

【その他特徴】クラブ活動との両立支援として、体育会系クラブの生徒を対象に朝補習や放課後補講を実施しています。寮は持ちませんが、自宅から遠い生徒は下宿等で学校公認のサポートを受けられる場合があります。国学院久我山は「質実剛健・文武両道」の校風で知られ、生徒は部活で培った精神を学業にも活かしています。難関大現役合格者が多い一方、指定校推薦枠も豊富で、幅広い進路選択が可能です。また宗教教育(神道系)を背景に品性教育にも力を入れており、礼儀正しい校風です。バスケ部以外にもサッカー部(全国優勝経験)、ラグビー部(花園常連)、陸上部(駅伝全国優勝)など全国区の部活があり、在校生は切磋琢磨し合っています。

早稲田大学系属早稲田実業学校高等部 (東京都国分寺市・私立)

【偏差値・学科】全国的に有名な私立一貫校で、中等部からの内部進学生が大半ですが高校からの若干名募集もあります(スポーツ推薦含む)。偏差値は68前後と非常に高く、一般受験での高校入学は狭き門です。男女共学ですが男子の比率が高いです。附属校のため基本的には早稲田大学への内部進学が主たる進路になります。

【バスケ部実績】男子バスケ部は都大会で安定した成績を収め、毎年ベスト8前後に進出しています。中心メンバーはスポーツ推薦の高校入学生ですが、控えの半数程度は系列中学からの内部生が占める構成です。全国大会出場こそ頻繁ではないものの、東京都内では強豪校の一角で、インターハイ東京予選でベスト4入りした実績もあります(全国出場経験あり)。伝統的に走力とシュート力に優れたチームで、早実野球部と同様に粘り強さが持ち味です。全国大会では惜敗が続いていますが、着実に力を蓄えており、「次の都代表」に名が挙がる存在です。

【進学実績】高等部の生徒の多くは早稲田大学へ内部進学します。毎年卒業生の7~8割が評定等の条件を満たし早大各学部に進学し、残りも難関大学へ進学します。2024年度は早大以外に東京大学へ1名、慶應義塾大学へ数名の合格者を輩出しました(内部進学以外の一般受験者は少数)。内部進学制度により基本的に早大進学が保証されるため、難関大合格者数のランキングには表れにくいですが、生徒の学力水準は高く東大・京大を目指す層もいます。実際、近年は医学部志望者など一部は外部受験に挑戦し、東京慈恵会医科大学や防衛医科大学校に合格した例もあります。とはいえ多くは早稲田大学進学を前提に高校生活を送るため、進学実績は「早大〇〇学部○名」が主な実績です。

【その他特徴】全国的なブランド校であり、部活動の名門としても知られます。特に野球部(夏の甲子園優勝経験)やラグビー部が有名ですが、バスケ部も地道に強化を続けています。高校から入学できるスポーツ推薦枠があり、各競技で突出した才能を持つ生徒を若干名受け入れています。バスケ部員もその制度で他県から来る生徒がいます。寄宿舎(寮)はありませんが、遠方出身者は提携下宿などで生活します。早実は「自治の精神」を重んじ、文化祭運営など生徒主体の行事が活発です。在学中は受験に追われすぎず伸び伸びと活動でき、指定校推薦で早慶やMARCHに進む生徒もいます。高校3年間を有意義に過ごし、そのまま早稲田で大学4年間を送れるという点で、中学生と保護者には大変魅力的な選択肢です。

洛南高等学校 (京都府京都市・私立)

【偏差値・学科】京都を代表する難関私立の共学校で、最難関の空パ(空間表現科)や理数科を含め偏差値75前後とも言われます(公表値はありませんが京都トップクラス)。内部に附属中学を持ち高校からの募集もあります。コース制で「Ⅱ類文理」「空パ(Ⅲ類)」などに分かれ、東大京大を目指す層から芸術系志望まで多彩です。

【バスケ部実績】男子バスケットボール部は全国大会優勝の常連校として知られます。特に2006年・2007年のウインターカップでは2年連続優勝を達成し、インターハイには驚異の37年連続出場という記録を持っています。2000年代前半に全国大会を席巻し、ウインターカップ連覇は史上3校目の快挙でした。近年は京都府予選でライバル東山高校の台頭もあり一時全国出場を逃しましたが、2024年ウインターカップには2年ぶりに出場しベスト16入りするなど健在です。常に全国優勝候補に名が挙がる名門で、OBに日本代表選手も多数(比江島慎選手など)輩出しています。速い攻守の切り替えと伝統の堅守が持ち味で、「洛南を倒さねば全国制覇なし」と言われるほど他校にとって大きな壁でした。

【進学実績】洛南は進学実績でも京阪神でトップクラスです。毎年東京大学・京都大学にそれぞれ数十名規模の合格者を出し、医学部医学科合格者も多数います。2023年度は東大28名・京大78名合格(現役のみ)など、難関国立大に計150名以上が合格しています。同志社・立命館といった関西難関私大への合格者も非常に多く、附属中からの内部生・高校募集の生徒ともに高い学力を持ちます。特筆すべきは現役進学率の高さで、浪人を経ず難関大へ進む生徒が大半です。進路指導は東大・京大志向が強く、地元京大への合格数は常に全国トップクラスです。部活動生から東大京大に合格する例も珍しくなく、文武両道が実践されています。

【その他特徴】寮完備で遠方からの入学者も受け入れています。全国から優秀な生徒が集まるため切磋琢磨できる環境です。仏教系(西本願寺系)の学校で、宗教の時間などを通じて精神面の教育にも力を入れます。部活動はバスケ部の他、陸上部(インターハイ優勝経験)、吹奏楽部(全国大会金賞)など輝かしい実績を持つ部が多いです。洛南は「文武両道・高邁高潔」の校是のもと、生徒の自律心を育む校風で知られます。難関校でありながら部活加入率が高く、学校側も強化指定部には練習環境や推薦入試で配慮するなど、生徒の情熱を応援しています。京都でトップレベルの学びとスポーツ環境を望むなら、洛南は最有力候補と言えます。

東山高等学校 (京都府京都市・私立)

【偏差値・学科】東山高校は京都の私立男子校です。難関国公立大進学を目指す「パスカルコース」があり偏差値67程度。他にもイブニングコースなど多様なコースがありますが、トップ層の学力は高く京都でも上位に位置します。中高一貫ですが高校入学生も受け入れており、ここ数年で難関大合格実績を伸ばしています。

【バスケ部実績】男子バスケ部は近年急成長した新王者です。長らく京都では洛南高校の陰に隠れていましたが、風向きが変わり、2024年インターハイで悲願の全国初優勝を遂げました。この夏の全国制覇により一躍注目を浴び、同年のウインターカップにも京都府予選1位で出場しています。東山は2018年にもウインターカップに初出場するなど徐々に実績を積んできましたが、2020年代に入ってから著しい伸びを見せています。「100点取られても101点取る」超攻撃的バスケを掲げ、強豪相手にも臆さずハイスコアゲームを挑むスタイルです。U18日本代表を輩出するなど選手個々の能力も高く、今や京都のみならず全国トップレベルの強豪と言えます。

【進学実績】スポーツだけでなく進学指導にも力を入れた結果、国公立大合格者が増加傾向です。2023年度は京都大学に現役合格者を出し、その他大阪大学や神戸大学など関西の難関国立に合格者多数。特に近年は関関同立への合格者が飛躍的に増え、2022年度は延べ300名以上が合格しています(同志社大117名合格など)。中高一貫の利点を活かし、医学部医学科の合格も狙えるカリキュラム編成です。もっとも、東山はコースによって進路が色濃く分かれており、パスカルコースは難関大、それ以外のコースは指定校推薦や附属大進学を目指す傾向があります。そうした中でもスポーツと学業の両立を掲げており、全国優勝を果たしたバスケ部員からも難関大合格者を出すことを目標に掲げています。

【その他特徴】東山高校は全寮制ではないものの、希望者向け学生寮があります。遠方からの有望選手や学業優秀者を迎える体制があり、実際バスケ部主力に県外出身者もいます。仏教(禅宗)系の学校で、坐禅や写経の行事があり精神修養を重視する伝統があります。部活動はバスケ部以外にもサッカー部(全国大会出場)、卓球部(インターハイ優勝)など強豪が多数です。2000年代までは洛南高校に苦杯を舐め続けた歴史がありますが、近年は学校全体でスポーツ強化を図り成果を上げています。その一方で特進クラスの学力向上にも成功しつつあり、まさに文武両道の新興名門として注目されます。

駒澤大学附属苫小牧高等学校 (北海道苫小牧市・私立)

【偏差値・学科】駒大苫小牧高校は、北海道の私立共学校です。スポーツ校のイメージがありますが「A特進国公立大学進学コース」など進学コースも設置され偏差値65と高水準です(普通科総合コースは偏差値50台)。駒澤大学の附属校であり、内部推薦で駒澤大学へ進学する道もありますが、多くは他大学を受験します。

【バスケ部実績】男子バスケ部は北海道では強豪の一角で、全国大会に3年連続出場(通算3回)しています。近年、北海道勢は札幌市の東海大付属札幌や白樺学園などが台頭する中、駒大苫小牧もウインターカップに出場し健闘しています。元々アイスホッケーや野球(甲子園優勝)の名門ですが、バスケ部も強化を図り成果を上げました。高さより機動力を活かしたチームで、粘り強いディフェンスと速攻が持ち味です。まだ全国上位進出はありませんが、北海道予選では安定してベスト4以上に入り続けています。OBにはBリーガーこそまだいませんが、今後に期待がかかるチームです。

【進学実績】附属大学(駒澤大)だけでなく国公立や道内有名私大への進学実績もあります。2023年度は北海道大学に2名、小樽商科大学に3名合格するなど、毎年国公立大に十数名が合格しています。私大では道内の北海学園大学や道外の指定校推薦で関東の大学へ進む生徒もいます。特進コースでは早稲田や明治など難関私大への現役合格者も出ており、スポーツ推薦組以外の学力層も厚いです。また、駒澤大学へは附属推薦枠があり例年数十名が内部進学します(大学費減免等の優遇あり)。生徒の希望に沿った進路指導を行い、専門学校や就職にも一定数進むなど多様な進路実績を持ちます。

【その他特徴】全国有数のスポーツ名門校として、野球部は甲子園連覇、アイスホッケー部は全国制覇の常連です。バスケ部員もそれら花形部に負けじと日々練習に励んでいます。全道各地から生徒が集まるため、学生寮「修学寮」が設置され約300名の生徒が生活しています。寮生活では朝夕に学習時間が設けられ、集団生活の規律も身につきます。学業面では進研模試の成績優秀者を表彰するなど、文武どちらにも力を入れている点が特徴です。宗教こそ異なりますが「駒大」の名の通り仏教精神に基づく教育を行い、挨拶や礼儀を重んじる校風です。苫小牧市という自然と都市機能が調和した環境で、スポーツと勉学に打ち込める点も魅力です。

埼玉栄高等学校 (埼玉県さいたま市・私立)

【偏差値・学科】埼玉栄高校は生徒数約2,800人を抱える大規模校で、普通科のみですがコース制です。難関大向けのα選抜クラスがあり偏差値65程度。その他文理進学クラスなどは偏差値55~60前後です。附属中学もありますが高校入学生が多数を占め、埼玉県有数の進学校兼総合校です。

【バスケ部実績】男子バスケ部は関東大会出場の常連で、全国大会(インターハイやウインターカップ)にも複数回出場経験があります。埼玉県内では正智深谷高校や正輪(現・開智未来)などと競い合う位置にあり、一時期ウインターカップ出場も果たしました。近年は全国出場こそないものの、県ベスト4常連で「埼玉栄=スポーツ強豪校」の一翼を担っています。柔道部や吹奏楽部などと比べ地味ですが、練習量豊富で体力のあるチームです。特に走力とフィジカルで勝負するスタイルで、接戦での強さに定評があります。学校全体のスポーツ実績(相撲部・駅伝部など全国優勝多数)の影に隠れがちですが、バスケ部も着実に力をつけています。

【進学実績】埼玉栄は難関大から専門学校まで幅広い進路実績があります。国公立大は毎年50~80名ほど合格し、2023年度は東大2名・京大1名の合格者も輩出しました。私大では早慶上智ICUに延べ50名以上、GMARCHに200名以上合格しています。特に指定校推薦が豊富で、早稲田や明治などへの推薦で進学する生徒も多いです。また医歯薬系にも強く、私立医学部や薬科大学への合格実績もあります。一方で音楽・美術系の進学や就職希望者にも対応しており、多様な進路サポートが特徴です。難関大進学希望者向けには長期休暇中の勉強合宿(サマーセミナー)を実施するなど手厚く、現役進学率も高い水準を維持しています。

【その他特徴】埼玉栄は「文武両道・師弟一体」を校是に掲げ、教師と生徒の距離が近い面倒見の良さで知られます。部活動加入率は9割以上で、全国大会出場クラブが10以上あるスポーツ&文化部の強豪校です。バスケ部員も恵まれた施設(複数の体育館・トレーニングセンター)で練習しつつ、補習や自習室で勉強との両立を図っています。寮も完備され、遠方や海外からの生徒も受け入れています。学校行事も盛んで、特に体育祭の「栄魂祭」は有名です。3学期制・50分7限授業で学習時間を確保し、部活生にも無理のない範囲で課題を課すなどきめ細かい指導が特色です。総合学園としてのスケールメリットを活かし、生徒は充実した高校生活を送れるでしょう。

美濃加茂高等学校 (岐阜県美濃加茂市・私立)

【偏差値・学科】美濃加茂高校は岐阜県中部の私立校です。普通科に「蛍雪コース」(特進)があり偏差値65。進学コースは偏差値55前後です。中高一貫部もあり、高校からの入学生は約半数。県内有数の進学校で、東大・京大合格者も出しています。

【バスケ部実績】男子バスケ部は全国大会出場12回の実績があります。特に1990年代から2000年代にかけてインターハイやウインターカップに度々出場し、ベスト8進出も経験しました。長身選手と堅実なゲーム運びで知られ、「岐阜の雄」として全国でも存在感がありました。近年やや低迷しましたが、2020年代に入り再び岐阜県代表の座を勝ち取っています。OBにBリーグで活躍する選手もおり、伝統校としての底力があります。現在は東海大会ベスト4レベルで、もう一段の飛躍を目指しています。

【進学実績】美濃加茂高校は難関大への合格者数で県内トップクラスです。2023年度は東京大学2名・京都大学3名合格、名古屋大学など旧帝大に10名以上が合格しました。私大でも早稲田4名・慶應2名合格など実績を伸ばしています。医学部医学科の合格者も毎年輩出しており、2022年度は岐阜大医学部に2名合格しました。地元岐阜大学や名古屋大学への進学者が多い一方、関東の早慶上智や関西の関関同立にも多数進学しています。特進コースでは難関大現役合格率が非常に高く、浪人は少数です。指定校推薦枠も充実しており、MARCHや南山大学などへの推薦進学も多く見られます。

【その他特徴】美濃加茂高校は全寮制ではありませんが、県外からの生徒向けに学生会館(寮)と提携しています。部活動では野球部や駅伝部が有名で、バスケ部もその一環として強化されてきました。校訓は「英知・高潔・剛健」で、学問と人格・体力のバランスを重視します。進学補習や模試対策講座が徹底しており、部活生も引退後に勉強へスムーズに切り替えられる体制です。SSH(スーパーサイエンスハイスクール)指定校でもあり、探究学習にも力を入れています。地域貢献活動も盛んで、生徒たちはボランティアや留学生交流などにも参加しています。「地方にいながら全国級の教育を」がモットーの同校は、地元志向と全国志向の両面で魅力的な学校です。

名古屋市立桜台高等学校 (愛知県名古屋市・公立)

【偏差値・学科】桜台高校は名古屋市の伝統ある進学校で、普通科のみですが偏差値は65程度と市立高校では上位です。文武両道の校風で知られ、国公立大学進学者を多数出しています。市立高校のため市内在住者が中心ですが、近隣から通学する生徒もいます。

【バスケ部実績】男子バスケ部が強く、全国大会出場通算10回を誇ります。愛知県は強豪校がひしめく激戦区ですが、その中で桜台は市立高校ながら健闘しウインターカップ出場を何度も果たしました。かつて部員わずか6人で全国大会に出場したエピソードもあり話題となりました。持ち前の粘り強さとチームワークで、高身長選手が揃う私立の強豪相手にも食い下がる試合を展開します。最高成績はベスト16ですが、伝統校として現在も県大会上位に顔を出します。女子バスケ部も東海大会出場歴があり、2020年代には県ベスト8に入るなど活躍しています。

【進学実績】桜台高校は毎年難関国公立大へ多くの合格者を送り出します。2023年度は名古屋大学に15名、名古屋工業大学に10名、名古屋市立大学に8名など地元の難関校への進学者が多数。旧帝大合計では20名以上、早慶上智ICUにも延べ30名以上が合格しました。特に理系に強く、東海地区の有力理系大学(豊田工業大や南山大理工など)への進学者が多いのが特徴です。現役志向が強く浪人率は低めで、国公立大の現役合格率は県内トップクラスです。指定校推薦も各大学から提供されていますが、多くの生徒が一般受験でチャレンジする風土があります。なお市立高校のため授業料減免などもあり、コストパフォーマンスの良い進学校として人気です。

【その他特徴】文武両道を地で行く学校で、部活動加入率は9割超と言われます。桜台高校は野球部が甲子園出場経験、吹奏楽部が東海大会常連など部活も活発です。学校側も部活動を推奨しており、定期テスト前以外は平日2時間程度の活動が認められています。バスケ部員も限られた時間で集中して練習し、引退後は受験勉強に打ち込みます。自主自律の校風で、生徒は制服の着こなしから行事の運営まで比較的自由度高く任されています。生徒の満足度も高く、「充実した学校生活を送れる学校」「頑張ればハイレベルな文武両道が可能」との声があります。市立高校ゆえの穏やかな校風と、高い進学実績を兼ね備えた名門として、中学生と保護者から根強い人気を誇ります。

関西大学北陽高等学校 (大阪府大阪市・私立)

【偏差値・学科】関西大学の系列校で、共学校です。特進アドバンスコースが偏差値65。他に文理コースや体育系コースがあり偏差値帯は55~60程度です。旧・北陽高校(男子校)を関西大学が系属化した歴史があり、スポーツと勉学の両方に力を入れています。

【バスケ部実績】男子バスケ部は全国大会出場の常連で、大阪府内でも強豪です。前身の北陽高校時代からインターハイやウインターカップに出場経験があり、関大北陽となった現在も全国上位を窺う実力を保っています。大阪は全国トップレベルの強豪(大阪学院や阪南大高校など)が多いですが、その中で安定して府ベスト4クラスに入っています。激しいディフェンスからの速攻展開が持ち味で、持久力のあるチームです。2010年代には近畿大会で準優勝したこともあり、現在も他地域の強豪校との練習試合を積極的に行うなど全国制覇を目標に掲げています。

【進学実績】関西大学への内部進学制度が充実しており、毎年多数の生徒が関西大学に進みます(系列推薦枠あり)。一方で外部受験組も多く、国公立大や他私大への進学実績も堅調です。2023年度は大阪大学に2名、神戸大学に3名合格するなど旧帝大合格者を輩出。関関同立への合格者は延べ100名を超え、産近甲龍にも多数合格しています。とくに看護・医療系の進学希望者が多く、関大看護学部や大阪公立大学看護学部などに合格者を出しています。スポーツコースの生徒は関大人間健康学部や体育系大学への進学が多いですが、中には教員採用試験に合格し体育教師になる道を選ぶ者もいます。総じて、関関同立レベルの大学に多く合格しつつ、一定数は難関国公立大にも届く実績です。

【その他特徴】系列の関西大学への進学メリットが大きく、指定校推薦など大学進学パイプが太いです。部活動ではラグビー部やサッカー部が強豪で、バスケ部もその一員として大切にされています。大阪府内の私立でありながら、比較的学費は抑えめで関西大学への奨学金制度も利用できます。勉強面では関西大学の教育学部と連携した授業や、大学教授による特別講義が受けられるのも特徴です。また、旧北陽高校OBのネットワークが強固で、OB会からスポーツ奨学生への支援もあります。「真摯(しんし)努力」を校是とし、礼儀や態度に厳しい指導が行われる一方、生徒の個性も尊重されます。関大北陽は大学附属校の安心感と、全国大会を目指せる部活動環境を兼ね備えた魅力ある学校です。

城東高等学校 (徳島県徳島市・公立)

【偏差値・学科】徳島県立城東高校は県下トップレベルの進学校で、普通科偏差値は64程度です。文理科はありませんが、東大・京大など難関大への合格者を多数出す伝統校です。徳島市内中心部にあり通学至便で、県内の優秀な生徒が集まります。

【バスケ部実績】男子バスケ部が強く、全国大会出場19回を誇ります。昭和の時代から四国代表としてインターハイに出場し、1980年代には全国ベスト4に入った実績もあります。近年でも2010年代にインターハイ出場を果たすなど健在です。公立進学校でここまでの全国出場回数は異例で、「文武両道の星」として知られます。県内のライバルは徳島市立高校や徳島科学技術高校ですが、伝統の底力で城東が一歩リードしています。堅実な組織バスケと粘り強い守備が伝統のスタイルです。

【進学実績】「徳島の雄」城東高校は東大・京大・医学部に強く、2023年度は東京大学4名、京都大学6名合格など輝かしい実績です。国公立大合格者は卒業生の半数以上を占め、徳島大学医学部へも毎年多数合格者を出しています。特に医学部志望者に人気で、2022年度は医学科に20名以上合格しました。私立大では関関同立や早慶への進学も見られますが、大半は国公立志向です。現役合格率も高く、浪人する生徒は少なめです。地元徳島大学への指定校推薦枠なども持ち、生徒の進路希望に応じた指導が徹底されています。東大・京大模試で上位入賞者を輩出するなど全国レベルの学力層が存在し、公立ながら塾要らずとも言われます。

【その他特徴】部活動加入率も高く、バスケ部以外では野球部(甲子園出場)、剣道部(全国大会出場)など実績があります。学校側も「自主自律」を重んじる校風のもと、生徒の部活動を温かく見守っています。進学校らしく1年次から放課後講習が週数日あり、部活生もそれに参加して勉強との両立を図ります。3年次は部活引退後すぐに受験モードへ移行できるよう学習合宿なども実施されます。城東高校は地元では「東高(じょうとう)」の愛称で親しまれ、OB・OGの郷土愛も強いです。市街地にキャンパスがありながら自然豊かな環境で、勉強・部活・学校行事すべてに全力投球できる高校生活が送れます。

新田高等学校 (愛媛県松山市・私立)

【偏差値・学科】新田高校は松山市の私立共学校。スーパー特別進学コースが偏差値64で、他に特進・進学コースがあります。附属中学もありますが高校入学生が多く、愛媛県内有数のマンモス校です(生徒数約2,000人)。伝統校でOBに著名人も多いです。

【バスケ部実績】男子バスケ部は愛媛を代表する強豪で、全国大会出場28回を誇ります。昭和期から現在までコンスタントに全国に顔を出し、ウインターカップではベスト8入りしたこともあります。近年は県立松山工業や北陸出身の帝京第五高校(宇和島市)なども強いですが、新田も負けじと上位に食い込んでいます。代々高さと走力に勝るチームで、四国大会優勝も多数。愛媛県で「バスケの新田」と言えば誰もが知る存在です。高校総体(インターハイ)には2年連続出場中で、巻き返しを図っています。

【進学実績】難関大への進学者を多数輩出しています。2023年度は東京大学1名、京都大学2名の合格者を出しました。国公立大合格者は計100名以上おり、地元愛媛大学には毎年50名前後が進学します。私大では関関同立や産近甲龍への合格が多く、早慶上智ICUにも毎年数名が合格しています。四国トップレベルの指導で、浪人率は低く現役進学が基本です。指定校推薦枠も豊富で、GMARCHや関西の有名私大への推薦進学者も多いです。新田高校は内部進学で松山大学などへの進学も可能ですが、多くの生徒はより上位校を狙います。課外講座が盛んで朝補習・土曜講座などで学力を鍛え、難関大進学者を安定的に生み出しています。

【その他特徴】文武両道の校風で、野球部(甲子園出場常連)や陸上部(全国駅伝出場)などスポーツも盛んな一方、クイズ研究会が全国大会優勝するなど文化系も強いです。学校施設には全天候型運動場や2つの体育館があり、部活動環境は良好です。新田高校は「質実剛健」「進取の気性」の精神を掲げ、礼儀や規律にも厳しい指導が行われます。一方で自由な校風でもあり、生徒の自主性を伸ばす活動が盛んです。学校行事では生徒が主体となる「新田フェスタ」(文化祭)が有名で、地域住民にも公開され盛り上がります。愛媛県内で最難関の私立高として中学生から人気が高く、スポーツ推薦と一般受験の両面で優秀な生徒が集まる環境が新田高校の強みです。

藤枝明誠高等学校 (静岡県藤枝市・私立)

【偏差値・学科】藤枝明誠は静岡中部の私立共学校です。英数科が偏差値63とトップで、特進科・国際科などもあります。中高一貫教育を行っており、高校入学生は募集定員が限られますが人気校です。部活も勉強も盛んで「文武両道」を掲げています。

【バスケ部実績】男子バスケ部は静岡県内の強豪で、全国大会出場8回の実績があります。2010年代にインターハイ・ウインターカップ出場が続き、一躍静岡のトップに躍り出ました。PG出身の名将監督の下、走力とシュート力を磨き2015年ウインターカップではベスト8に進出する快挙を成し遂げています。その後も県大会決勝の常連で、2023年ウインターカップにも出場しました。近年は浜松開誠館高校などライバルも強いですが、藤枝明誠の安定感は抜群で「静岡の横綱」と称されます。静岡県初の全国制覇を目標に掲げており、今後も注目です。

【進学実績】難関大進学者を多数輩出しています。2023年度は東京大学に2名、名古屋大学に5名合格するなど、県内有数の進学実績です。特に国公立大医学部に強く、浜松医科大学や藤田医科大学に合格者がいます。私大では早稲田4名・慶應3名合格(2023)など難関私大への実績も伸ばしています。加えて系列の常葉大学への内部推薦もあり、希望に応じた進路が選択可能です。国際科は語学力を活かし上智やICUへの進学例もあります。全体として難関国立から地元私大まで幅広く対応できる進路指導で、生徒の満足度が高いです。指定校推薦枠も多数保持し、薬学部や看護系学部など専門職志望者も有利な進学ができます。

【その他特徴】藤枝明誠は部活動の強化に非常に積極的で、バスケ部の他に野球部(甲子園出場)、吹奏楽部(全国大会出場)など全国区の部が揃います。学校として寮はありませんが、遠方からのスポーツ特待生は下宿生活をサポートされます。校訓は「誠の心」で、誠実さと努力を何より尊ぶ校風です。生徒たちは学校設備の新しさ(近代的な校舎・グラウンド)にも恵まれ、快適な学園生活を送っています。部活で全国を目指しつつ難関大合格も狙える環境は、生徒・保護者にとって魅力です。静岡県で「新興の文武両道校」として知名度が上がっており、県外からの志願者も増えています。

正智深谷高等学校 (埼玉県深谷市・私立)

【偏差値・学科】正智深谷高校は埼玉県北部の私立共学校。特別進学系Sコースが偏差値62で、他に進学コース(50台)、情報処理コースなどがあります。元は深谷市の男子校「埼玉工業大学深谷高校」でしたが共学化し、ミッション系(カトリック)の学校として再スタートしました。

【バスケ部実績】男子バスケ部は12年連続で全国大会出場するなど埼玉県の強豪です。全国大会最高成績はベスト8で、ウインターカップ常連の常総学園(茨城)など関東の強敵相手にも健闘しています。近年はウインターカップに毎年出場し、高い経験値を持つチームです。留学生選手も在籍しており、高さとフィジカルで圧倒するバスケを展開します。深谷市という県北から全国区の強豪になったことで、「北部の星」として地元からの応援も熱いです。名前の「正智」は真言宗智山派から採られていますが、バスケ部は宗教の枠を超えて地域に愛されています。

【進学実績】正智深谷はスポーツ強化のイメージが強いですが、進学実績も向上しています。2023年度は筑波大学1名、埼玉大学3名など国公立大に計10名以上合格しました。私大ではGMARCHや日東駒専に多数進学しており、指定校推薦も活用されています。とはいえトップ層は附属推薦で上智大学や立教大学へ進むケースもあります。特進Sコースの生徒からは早慶上理合格者も出ており、年々実績を伸ばしています。一方で、情報処理コース等では就職内定者もおり、多様な進路を取れるのも特徴です。仏教系で培った礼儀やマナーが評価され、就職希望者の内定率は非常に高いです。

【その他特徴】バスケ部のみならずサッカー部(全国高校サッカー出場)や野球部(甲子園出場)なども強く、スポーツ推薦入学が盛んです。寮は完備していませんが、遠方の部員は提携学生寮を利用できます。共学化してから校名変更しイメージ刷新に成功しつつあり、今後はさらに難関大進学者を増やす方針です。仏教系の学校からキリスト教(カトリック)系に変わった経緯がユニークで、現在は聖書朗読やボランティア活動にも力を入れています。「グローカルリーダーの育成」を掲げ、留学制度や英語教育も充実させています。バスケ部で全国を経験し、大学でも競技を続けながら勉学に励むOBも多く、文武両道の精神が受け継がれています。

開志国際高等学校 (新潟県長岡市・私立)

【偏差値・学科】開志国際高校は新潟県長岡市に所在する私立校で、医科学進学コース偏差値62などがあります。2014年創立と新しい学校ですが、急速に知名度を上げています。広域通信制課程も持ち、アスリートコースなどユニークなカリキュラム編成が特色です。

【バスケ部実績】男子バスケ部は創立間もないながら6年連続で全国大会出場中の強豪です。留学生を含む精鋭を全国から集めて強化しており、新潟県勢として初の全国制覇を目指しています。2017年のウインターカップでベスト4に入るなど早くも実績を残しました。長身選手と高度な戦術で知られ、特に3ポイントシュートを武器にアップセットを演じることもあります。まさに「新興勢力」の代表で、インターハイ・ウインターカップ常連として他県の強豪からも一目置かれる存在です。

【進学実績】進学校としての実績はこれからですが、医科大学や難関大への合格者が出始めています。2022年度は新潟大学医学部医学科に1名合格、2023年度は北海道大学や東京理科大学に合格者を輩出しました。スポーツコースの生徒は大学進学率100%(指定校推薦含む)を達成しており、帝京平成大学や日体大などスポーツ科学系学部への進学が多いです。海外大学進学プログラムもあり、毎年数名が北米の大学にバスケ留学しています。新しい学校らしくICTを活用した学習で学力を伸ばし、年々難関大合格者が増加する傾向にあります。

【その他特徴】開志国際は寮生活が基本で、全国から集まった生徒が全寮制の環境で過ごします。長岡市が全面支援して設立された経緯があり、地元企業や自治体との連携も密接です。バスケ部はもちろん、野球部(甲子園出場)やゴルフ部(全国優勝)などスポーツ面で目覚ましい活躍を遂げています。また国際と名がつく通り語学教育にも力を入れており、ネイティブ講師や留学制度が充実しています。「10年で日本一」をスローガンに掲げ、教職員も若手が多く新しい取り組みに積極的です。最新設備の体育館やトレーニング施設を備え、生徒の可能性を最大限伸ばす教育を実践しています。今まさに成長中の学校であり、将来は難関大合格者数でも全国屈指になる潜在力を持っています。

北陸高等学校 (福井県福井市・私立)

【偏差値・学科】北陸高校は福井県を代表する私立進学校で、特別進学コース偏差値62です。ほかに進学コースや体育コースがあり、幅広い学力帯の生徒が在籍します。カトリック系(サレジアン)の男子校でしたが現在は共学化されています。

【バスケ部実績】男子バスケ部は全国大会45年連続出場・優勝経験多数の超名門です。1980年代から1990年代にかけてウインターカップ・インターハイで何度も優勝し、高校バスケ黄金期を築きました。特に1980年代後半には監督・選手ともに充実し、全国3連覇を達成したこともあります。福井県予選では無類の強さで、現在まで全国大会出場回数は実に46回に及びます。OBには元日本代表の北卓也氏や現役Bリーガーの笹山貴哉選手など枚挙にいとまがありません。近年は福岡第一や明成高校などの台頭で全国制覇から遠ざかっていますが、今なおベスト8常連です。「北陸に敗れて涙を飲んだ者は数知れず」と言われるように、全国中がその名を知るレジェンド校です。

【進学実績】北陸高校は附属中学を持たない高校募集校ですが、国公立大合格者数は県内トップクラスです。2023年度は東京大学1名、京都大学2名、福井大学医学部7名など難関大に合格者を出しました。地元福井大学や金沢大学への進学者も多く、現役での国公立大合格者が毎年100名以上に上ります。私大では早稲田5名・慶應3名合格(2023)など輝かしい実績を持ち、MARCHや関関同立にも多数合格しています。体育コースの生徒は日体大や福井工大などスポーツ系大学への進学が多いですが、一部は指定校推薦で青山学院大学などに進む例もあります。進路の幅が広く、難関大から専門学校までそれぞれの適性に合った進学を実現しています。

【その他特徴】寮完備で全国からスポーツ推薦生を受け入れてきた歴史があります。特にバスケ部員は「北陸寮」で起居をともにし、徹底した規律の下で鍛錬します。学校生活はカトリックの精神に基づき、朝の礼拝から始まりますが、部活生にも配慮した運営です。かつて男子校だった影響で、共学化した現在でも男子生徒が多数派です。校風は自由闊達ながら、部活には厳しく勝利への執念を叩き込まれます。もっとも進学指導も手厚いため、スポーツクラスの生徒でも引退後に一念発起して難関大合格を果たすケースもあります。福井県のみならず全国から「北陸でバスケを極めたい」「北陸で勉強も頑張りたい」という生徒が集まる、高校バスケ界のレジェンド的存在です。

九州学院高等学校 (熊本県熊本市・私立)

【偏差値・学科】九州学院は熊本市の私立共学校です。特進コースが偏差値62、進学コースは55程度。プロテスタント系のミッションスクールであり、人文学科系に強みがあります。

【バスケ部実績】男子バスケ部は8年連続で全国大会出場中で、通算出場16回の熊本県内最強校です。九州学院はサッカー部や駅伝部なども全国区ですが、バスケ部も同様に九州トップクラスの実力を維持しています。近年はウインターカップでベスト16入りするなど好成績を収めており、九州大会でも優勝歴があります。高さよりスピード重視のチームで、粘り強いマンツーマンディフェンスと切れ味鋭い速攻が持ち味です。OBにはBリーグで活躍する選手もおり、九州の高校バスケを牽引する存在です。

【進学実績】熊本県内の私立ではトップレベルで、毎年国公立大に多数合格者を出しています。2023年度は熊本大学に30名以上、九州大学に5名合格するなど、地元旧帝大や熊大医学部にも実績があります。私大では早慶や関関同立に延べ数十名合格し、GMARCHにも合格者多数です。キリスト教主義学校らしく上智大学神学部などへの指定校推薦枠もあり、多彩な進路が選べます。系列の九州学院大学(※四年制大学は未設置、短大のみ)への進学は少なく、多くは外部進学します。浪人率は低めで、現役で国公立・難関私大に合格する指導が徹底されています。進学補習や添削指導が手厚く、部活生も参加できるよう配慮されています。

【その他特徴】全寮制ではありませんが、遠方生徒のための寮「白百合寮」(女子)「若葉寮」(男子)があります。特にスポーツ推薦の生徒が多く利用し、規則正しい寮生活で自主性と協調性を養います。九州学院は「質実剛健・敬神愛人」を校訓とし、毎朝の聖書朗読や礼拝で精神面の涵養を図ります。部活動は柔道部(全国優勝)や野球部(甲子園出場)なども強く、バスケ部員もその刺激を受けています。学業と信仰と部活のバランスをとる教育はユニークで、生徒は奉仕活動やボランティアにも積極的です。九州学院での3年間は人格形成の面でも得るものが多く、中学生・保護者にとって魅力的な選択肢となっています。

光泉カトリック高等学校 (滋賀県草津市・私立)

【偏差値・学科】光泉カトリック高校(旧・光泉高校)は滋賀県の私立共学校。Ⅲ類理数コースの偏差値が61、Ⅱ類特進が56程度で、カトリック系の中高一貫校です。2022年に校名を「光泉カトリック高等学校」に改称しています。

【バスケ部実績】男子バスケ部は滋賀県の強豪で、3大会連続18回目のインターハイ出場を2024年に果たすなど全国常連です。2024年インターハイでは3回戦まで進出し、福岡大大濠に惜敗しましたがベスト16入りしています。滋賀県予選では長く無敗を誇り、ウインターカップにも毎年出場しています。高さと留学生選手の存在感で相手を圧倒し、滋賀1位の座を不動のものとしています。2010年代にウインターカップでベスト8に入った実績もあり、関西でも屈指の実力校です。2023年ウインターカップでも2回戦進出を果たし、今後の上位進出が期待されます。

【進学実績】中高一貫で内部進学者も多いですが、高校入学生も含め国公立大や関関同立への進学者を出しています。2023年度は京都大学に1名、大阪公立大学に2名合格するなど健闘しました。ただ全体としてはカトリック系大学(上智・同志社女子など)や産近甲龍への進学が多いです。指定校推薦で関学や立命に進むケースも見られます。特に看護・医療系への志向が強く、滋賀医科大学看護学科や聖路加看護大学への合格実績もあります。内部進学生は系列の近江兄弟社大学や聖泉大学に進む例もあります。進学実績は今後の課題でもあり、2020年代に入り特進クラスの強化を図っています。

【その他特徴】学生寮はありませんが、遠方からの希望者にはキリスト教関係のホームステイ先を紹介するなどサポートがあります。光泉カトリックは滋賀県唯一のカトリック系高校として、ミサや宗教行事を大切にしています。部活動はバスケ部の他、サッカー部や新体操部などが全国レベルです。学校は草津市郊外の緑豊かな環境にあり、人工芝のグラウンドや新設の体育館など施設も整っています。人間教育に力を入れており、「他者に奉仕する精神」を育む取り組みが特色です。バスケ部員もボランティアに参加したり、小中学生にバスケ指導を行うなど地域貢献しています。滋賀県で全国区の実績を持つ数少ない私立として、中学生にとって魅力的な進学先となっています。

奈良育英高等学校 (奈良県奈良市・私立)

【偏差値・学科】奈良育英高校は奈良市の私立共学校で、選抜コース偏差値61です。他に育英コースなどがあります。中高一貫部(奈良育英中学)も有し、高校入学生と混合でクラス編成されます。

【バスケ部実績】男子バスケ部は奈良県を代表する強豪で、5年連続全国大会出場中です。インターハイ・ウインターカップ常連で、全国大会通算14回出場しています。かつて能代工業高校(秋田)と延長戦で死闘を演じた試合は語り草になるなど、全国で勝てる実力を持つチームです。奈良県は天理高校なども強いですが、奈良育英は安定感で上回り近年は県予選を連覇中です。留学生のパワープレイと日本人選手のシュート力を融合させたチームで、関西大会でも上位進出する力があります。全国制覇経験こそありませんが、一度波に乗ればベスト4以上も狙える古豪です。

【進学実績】奈良育英は難関大合格者数では奈良県内トップクラスです。2023年度は京都大学2名、大阪大学3名、神戸大学5名と旧帝大・難関国立に多数合格者を出しました。早稲田・慶應にも各2~3名合格しています。地元関西の関関同立への合格者も多く、同志社大学へは毎年20名以上が進学します。内部推薦で近畿大学医学部へ進むケースもあり、医学部志望者にも対応しています。伝統校ゆえ指定校推薦も豊富で、関関同立や産近甲龍への推薦進学者も少なくありません。中高一貫の利点で6年一貫教育による難関大現役合格が多いのも特徴です。

【その他特徴】寄宿舎(寮)はありませんが、遠隔地からの生徒はアパート暮らしなどで自立しています。奈良育英は「質実剛健・自主創造」の校風で、制服も伝統的なスタイルを守っています。部活動ではバスケ部以外に野球部(甲子園優勝経験)やサッカー部(全国大会出場)が名門で、スポーツ推薦も盛んです。勉学面では進路補習や進学合宿が充実し、部活生にも一斉に受験指導を行います。育英グループのスローガン「教育は愛」が示すように、教師陣は生徒に親身に向き合い面倒見が良いです。OB・OGネットワークも強く、卒業生が後輩を指導・支援する文化があります。奈良県で「部活も勉強もトップレベル」を望むなら奈良育英との評価があり、県内外から優秀な生徒が集まっています。

鳥取城北高等学校 (鳥取県鳥取市・私立)

【偏差値・学科】鳥取城北高校は鳥取市の私立共学校です。志学コース(特進)の偏差値は61、総合進学コースは55程度。かつては男子校でしたが共学化し、普通科と保育科を設置しています。

【バスケ部実績】男子バスケ部は鳥取県では無敵の存在で、5年連続全国大会出場を続けています。2024年ウインターカップでは初めて決勝に進出し準優勝となる快挙を成し遂げました(決勝は福岡大大濠に惜敗)。中国地方の高校としても久々の決勝進出で、高校バスケ界に新風を吹き込んでいます。長身の留学生選手を要にした堅守と、3Pシュートを武器とするアウトサイド陣の活躍が光りました。全国準優勝により一躍「白鳥軍団」の名が知れ渡り、今後は優勝候補の一角となるでしょう。女子バスケ部も全国大会出場経験があり、2020年代に県代表としてウインターカップに出場しました。

【進学実績】進学面では地元志向が強く、鳥取大学や島根大学への進学者が目立ちます。2023年度は鳥取大学に10名、岡山大学に2名合格しました。私大では関西圏の大学(関西大・近畿大など)への指定校推薦進学が多いです。優秀層は医学部や歯学部を目指すこともあり、2022年度は鳥取大医学科に1名合格しています。保育科では保育士資格取得や短大進学が主です。スポーツ推薦で入学した生徒は大学もスポーツ推薦で進む例が多く、近年では明治大や日体大にバスケ部員が進学しました。全国準優勝を機に大学側からの注目も高まっており、今後スポーツ推薦進学の枠が広がる可能性があります。

【その他特徴】寮は全国制覇を目指す強化指定部専用寮があり、バスケ部員もそこから通学しています。寮では学習時間も設けられ、勉強の遅れを取らないよう指導されています。鳥取城北は相撲部が全国13連覇の記録を持つなどスポーツ名門校で、最近では野球部も甲子園に出場しました。そうした部活動の躍進に合わせ、学校全体も進学指導の強化や施設充実を図っています。中でもバスケ部の準優勝は学校の誇りとなり、2025年度以降入学希望者が増える見込みです。校訓の「質実剛健」のもと、派手さはないが堅実な教育を行う学校で、生徒は素朴で真面目な印象です。地方の私立校ながら全国的な注目を集める存在となった鳥取城北は、地方から日本一を目指す熱意にあふれた高校と言えるでしょう。

佐賀県立佐賀北高等学校 (佐賀県佐賀市・公立)

【偏差値・学科】佐賀北高校は佐賀市の公立進学校で、普通科偏差値61です。地元ではトップクラスの伝統校で、多くの生徒が国公立大学進学を志望します。

【バスケ部実績】男子バスケ部は3年連続全国大会出場(通算14回)を果たすなど佐賀県の雄です。佐賀県勢は全国では上位に進出することが少ない中、佐賀北は粘り強い戦いぶりで何度も初戦突破を成し遂げています。特筆すべきは公立進学校ながらこれだけ全国大会に継続的に出場している点で、部員たちは勉強と練習を両立させ成果を出しています。近年はウインターカップ2022で2回戦進出、2023年インターハイでも健闘しました。高さでは劣る分俊敏な守備とチームワークでカバーし、「雑草軍団」の異名を取ることもあります。

【進学実績】佐賀北は毎年、九州大学や筑波大学など難関国立大に合格者を送り出しています。2023年度は東京大学2名、九州大学15名、佐賀大学60名以上の合格者を出しました。地元佐賀大学への進学者が多いですが、旧帝大・医学部医学科にも一定数合格しています。現役進学率は高く、浪人は1割強程度です。文武両道の校風で、部活生から難関大合格者も珍しくありません。指定校推薦では早稲田や明治などの枠もあり、一般受験と合わせて多様な進路が実現しています。佐賀県の県立高ではトップの実績で、特に2020年代に入って東大合格者を連年出すなど勢いを増しています。

【その他特徴】自由闊達な校風で知られ、生徒の自主性を尊重する伝統があります。文化祭(北楓祭)や体育祭も生徒主体で盛り上がり、勉強だけでなく高校生活を満喫できる雰囲気です。部活動も活発で、野球部が2007年に甲子園優勝したことで一躍有名になりました。バスケ部員も練習と勉強を計画的にこなし、時間管理能力が身につくと評判です。公立校なので寮はありませんが、遠方生徒は市内から下宿して通うケースもあります。佐賀北高校は地域からの信頼も厚く、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定校として科学教育にも力を入れています。質実剛健ながら伸び伸びとした校風に魅力を感じる中学生にとって、佐賀北は最良の選択肢の一つでしょう。

成立学園高等学校 (東京都北区・私立)

【偏差値・学科】成立学園は東京・上中里にある私立共学校です。スーパー特選コースが偏差値60で、特進コースは55前後、総合進学コースも設置されています。都内の大学附属ではない進学校として、中堅上位の学力層を集めています。

【バスケ部実績】男子バスケ部は近年急成長し、東京でベスト4争いの常連となっています。全国大会出場こそあと一歩届いていませんが、2020年代に入ってからウインターカップ東京都予選で連続ベスト4入りするなど躍進中です。留学生の積極的な受け入れや地域クラブチームとの連携など、東京都で最も”熱い”バスケ部とも評されます。事実、創部当初は無名校でしたが、現在では強豪・帝京高校や京北(東洋大京北)を破る力をつけています。OBに元Bリーガーの岡田優介氏がいてコーチングに関わったこともあり、そのネットワークも強みです。まさに「新進気鋭」の強豪として全国大会出場が期待されています。

【進学実績】成立学園は指定校推薦が充実し、多くの生徒がGMARCHや日東駒専へ推薦で進学します。一般受験でも明治大学や法政大学に合格者を出し、2023年度は早稲田大学2名・東京理科大学3名合格の実績があります。スポーツ推薦入学者も引退後は勉強に励み、産近甲龍レベルの大学に合格するケースが増えています。特に特選コースは難関私大への現役合格率が高く、2024年度は早慶上理ICUに延べ15名以上合格しています。付属大学が無い分進路は自由で、専門学校や就職を選ぶ生徒もいますが、大半は大学進学を希望します。年々難関大合格者が増えており、文武両道で学校全体の実績を底上げしている段階です。

【その他特徴】2010年代以降、芸能活動コースや女子硬式野球部の創設など、新しい取り組みで注目を集めています。スポーツ推薦や奨学生制度も整備され、全国から有望な運動部員を受け入れています。学生寮はありませんが、下宿する生徒への支援があります。校風は比較的自由で、生徒の個性を伸ばす指導が行われます。eスポーツ部が全国大会優勝するなど時代に応じた部活動もあり、多様な才能を育む環境です。バスケ部の快進撃により学校全体が活気づいており、中学生の間で人気が上昇しています。「バスケも勉強も頑張りたい」という生徒にとって、成立学園は東京都内で見逃せない存在になりつつあります。


以上、偏差値60以上かつバスケ部が全国クラスの高校を一挙にご紹介しました。それぞれの学校が備える特徴は多種多様。圧倒的なスポーツ実績を持ち、全国の舞台で活躍する部活がある一方、難関大学合格者を大量に出す進学校としての側面も兼ね備えているところが魅力です。

自分の学力水準や部活への情熱、また進学先や校風などをじっくり検討して、理想の高校生活を思い描いてみてください。各校とも公式サイトやオープンスクール・説明会などで最新情報を発信していますので、ぜひ直接チェックしてみるのがおすすめです。

文武両道を叶えたい中学生の皆さんが、今回の情報を参考にしてそれぞれの夢を実現できるよう願っています。応援しています!