こんにちは!近年、日本の若手バスケットボール選手がアメリカやオーストラリア、欧州などの強豪国への留学を目指す例が増えてきていますよね。そんな中で、いま強く求められているのが「英語力」。異国の地でスポーツと学業を両立させるには、やはり言葉の壁を越える必要があります。そこで今回は、バスケ留学に英語力がなぜ必要なのかを5つの視点からまとめてみました。コート上のプレーから教室での勉強、さらには日常生活や将来のキャリアにまで、英語力が成功を左右する大きなカギになっているんです。留学を考えている方も、興味はあるけど踏み出せていない方も、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
1. バスケットボール技術向上に英語が不可欠な理由
● コーチの指示・戦術理解
留学先ではコーチの指導やチームの作戦が英語で伝えられます。どんなにプレーの実力があっても、指示を理解できなければ試合に起用したいと思う指導者はいません。実際、バスケは「右からスクリーン来た!」「スイッチ!」など瞬時の声かけが勝敗を左右する“コミュニケーションのスポーツ”。英語圏ならそれを英語で行うわけですから、語学力がなければ連携面で致命的な支障が出てしまいます。「やりたいプレーはあるのに仲間と意思疎通できない…」という状況では、自分の技術を思うように発揮できませんよね。
● 練習内容の吸収とプレー向上
英語を理解することで、練習メニューの意図やコーチのフィードバックを深く汲み取れるようになります。NCAAで大きく成長した八村塁選手も「英語が話せるようになったことは、絶対に自分のプレーの上達につながっています」と語っています。言葉の壁がなくなると細かなアドバイスをきちんと理解でき、練習効率もアップ。コーチの狙いを頭に入れつつ練習することで、結果的にプレーも格段に向上していくというわけですね。英語で周囲とスムーズにコミュニケーションできれば、チームの中心選手へ成長するチャンスもぐっと広がるでしょう。
2. 学業面で英語が必要な理由(授業・レポート・試験)
● 入学要件への対応
アメリカやオーストラリアの大学に留学する場合、多くはTOEFLなどの英語試験で所定のスコアを取得しなければなりません。これはスポーツ留学であっても同じ。全米大学体育協会(NCAA)ディビジョンⅠを目指すなら特に高い英語力(日本の英語検定で準1級レベルとも言われます)が求められます。つまり、バスケ留学を実現するうえでまず乗り越えたいのがこの語学試験のハードル。早いうちからコツコツと英語学習に取り組み、「スコアをクリアする」ための準備が必要になってくるのです。
● 授業への対応と成績維持
留学先の学校や大学では、授業・課題・試験のすべてが英語。専門的な講義で使われる英語の用語を理解し、さらにレポートを書くには高いリーディング力とライティング力が欠かせません。ここで英語力が追いついていないと単位取得が難しく、成績が伸び悩む可能性が高まります。アメリカでは成績が低いと試合に出られない規定もあり、極端に英語力が足りないとチームの戦力になるどころか「試合に出られない」リスクさえあるんです。実際に「授業をサボったり課題を出さなかったりすると部活動停止」という厳しいルールを導入している大学もあるとか。せっかく留学しても英語力不足で授業についていけず、バスケすら続けられなくなるのは本当にもったいない! だからこそ、スポーツと学業を両立するために渡航前から語学対策をしておく必要があるんですよね。
3. チームメイトや学校関係者とのコミュニケーション
● チームメイトとの連携
海外のチームでプレーするときは、仲間との意思疎通がとても重要です。試合の最中、ちょっとした声かけが成功のカギを握ることもありますよね。ところが、言葉の壁があると連携ミスや誤解が生じがち。日本では日本語でやり取りできていたコミュニケーションも、留学先では英語になるため、最初は「いつ、どこで、どう声をかければいいの?」と戸惑うかもしれません。それでも英語に慣れればディフェンスの切り替えやプレーの修正点をスムーズに伝え合え、結果としてチームワークも向上するという好循環が生まれます。何より、共通言語を持っているというのは仲間との信頼関係を深める近道でもあります。
● 指導者・スタッフとの意思疎通
監督やコーチ、トレーナーなど、学校のスタッフとも英語で意思疎通が求められます。たとえば練習メニューの意味や戦術の狙いが分からないままでは、せっかくの実力をコートで発揮する機会を逃してしまうでしょう。でも英語が話せれば、自分の考えを伝えたり疑問点を質問したりしやすくなり、相手とのコミュニケーションも深まります。現地大学に留学した学生から「3年生になる頃には英語が理解でき、教授ともフランクに話せるようになった」というエピソードもあるように、少しずつ語学を積み上げることで自然とコミュニケーションの幅も広がっていくんですよね。実際、八村選手も英語を習得したことでコーチから「チームのリーダーになってほしい」と任命され、練習外でも積極的に声をかけられるようになったそうです。まさに英語力の進化がチーム内での役割拡大に直結した例と言えるでしょう。
4. 日常生活や文化適応のための英語力
● 日常生活の円滑化
学校や寮の外に出れば、そこはもうすべてが異文化の世界。買い物をするときも病院に行くときも英語を使わなければなりません。「電車の乗り方を知りたい」「アパートの契約はどうするの?」など、生活上のちょっとした疑問や手続きでさえ英語ができないと苦労しますし、助けを求めるにも英語力が必要になります。でも、英語力がつけば現地の友人も作りやすくなり、わからないことを相談したり一緒に行動したりできるんです。日常会話に慣れていくほど、生活のストレスや孤独感も軽減されるはず。こうした普段のやりとりを通じて語学力はどんどん伸びていき、同時に海外での暮らしにも溶け込めるようになります。
● 異文化理解と適応
さらに、英語力はそのまま異文化を理解する力にもつながります。現地の人と英語で直接コミュニケーションを取れるということは、相手の文化や考え方を生の言葉で聞けるということです。日本との違いに戸惑う場面があっても、「それってどういう意味?」と英語で質問しながら学んでいくことで「なるほど、そういうことか」と受け入れやすくなるんですよね。現地のイベントや行事に参加し、クラスメイトや地域コミュニティと交流するうちに、バスケだけじゃなく文化面でも視野が広がっていくはず。そうやって現地に溶け込めば、毎日の留学生活が何倍も充実したものになりますし、「自分は海外でちゃんとやっていけるんだ」という大きな自信にもつながりますよ。
5. 将来のキャリアパスへの影響
● プロ選手としての可能性拡大
英語ができることは、海外のプロリーグを目指す場合にも非常に大きな武器になります。NBAなどトップリーグは国際色豊かな環境で、ロッカールームやコート上でも英語が共通語。指示やインタビュー対応に英語が必要なのはもちろん、スポンサーとの契約交渉などでも英語力があれば有利です。実際、NBAで活躍する渡邊雄太選手(現在は日本に帰国しBリーガーとして活躍中)や八村塁選手は英語対応が評価されており、一方で通訳を介しているある日本人メジャーリーガーは「マーケティング面でのハンデになる」という声もあります。つまり、英語ができるというだけで現地に適応しやすく、プレー以外の面でも価値を高められるんですね。
● 指導者やスタッフとしての活躍
もし現役引退後もバスケに関わりたいなら、英語力は指導者・スタッフとしてのキャリアを広げる要素になります。最新のNBAやNCAAの戦術・コーチング理論は英語情報がメインですし、海外チームでコーチングする際も選手や他のコーチ陣と英語でコミュニケーションを図る必要があります。日本人の中にも、英語を使いこなしながら海外のコーチクリニックに参加して指導の幅を広げている方がいますが、そうした情報収集やネットワークづくりに英語力が欠かせないんです。将来的には海外のプロチームでコーチ契約を結んだり、国内チームでも多国籍メンバーをまとめるヘッドコーチとして活躍したりと、国際的に評価されるチャンスが格段に増えるでしょう。
● バスケ以外の国際的な仕事
プロ選手やコーチにならない場合でも、留学で身につけた英語力は国際社会で働くうえでとても強い武器になります。多国籍企業やスポーツ関連の国際機関などは英語力をほぼ必須としているところが多いですし、留学経験者の語学力や順応性は採用面で高く評価されます。実際、ビジネス現場では国境を超えたプロジェクトが増加傾向にあるので、英語力があると国際的な舞台で活躍できる可能性がぐんと広がるんですよね。バスケ留学を通じて培ったコミュニケーション能力や主体性は、業界を問わず通用するスキルでもあります。たとえばスポーツマネジメントの分野で大会運営に携わったり、通訳や海外スカウトとして日本と海外をつなぐ存在になったりと、さまざまな道が開けるでしょう。
まとめ
バスケットボール留学を成功させるには、コート上の技術と同じくらい語学力が大事です。英語力は、プレーの理解・向上や学業の維持、人間関係の構築、異文化への適応、そして将来のキャリア機会にまで大きく影響します。日本にいるうちからコツコツと「英語力の貯金」をしておけば、いざ夢の舞台に立ったときにしっかりと実力を発揮できるはず。英語という武器を手にして世界に飛び込むことで、自分自身の成長を肌で感じられるようになるんです。ぜひ、英語学習への努力を惜しまず、思い切りグローバルな舞台に挑戦してみてくださいね。
参考資料
- バスケットボール留学支援サービス「JAPAMATE」公式ブログ:「オーストラリアでバスケ留学中、英語の重要性」(2018年)
- NCAA留学カウンセラー栄陽子氏のコラム「日本とは大違い! アメリカの大学スポーツの実態」(2025年)
- 留学エージェントGXA International記事「スポーツ留学にも英語力が必要か?」(2025年)
- 留学支援サイトELPISブログ「バスケ留学成功のカギはこれだ!英語力向上法」(2024年)
- バスケットボール専門メディア「バスケットボールキング」八村塁選手インタビュー記事 (2019年)
- 名古屋市 Breakthrough英語スクール:「八村塁選手の英語勉強法☆」(八村選手のコーチ談話)
- スポーツ総合サイト「THE ANSWER」富永啓生選手インタビュー記事 (2023年)(留学開始当初は英語が話せない状態からスタートしたエピソード)
- I-Consports留学ブログ・三宅渚さん(NCAA女子テニス選手)卒業メッセージ (2024年)
海外の舞台を目指すなら英語は必須。ぜひ参考にして、バスケも語学もスキルアップしていきましょう!